小川一水著「天冥の標I メニー・メニー・シープ」上下巻、読了です。
これまでに読んだどの小川作品と比べてもエンターテイメント性が高く、作品に引き込まれるように、僕は一気にこの二冊を読み終えてしまった!
すごいなぁ、これ。
滑らかな文章と、本当に一水なのか?と疑わせるようなエロティックな描写。失礼、僕は、小川一水にこういった「小説のうまさ」は、それほどないんじゃないか?と思っていました。
たしかに、さらさら読めてしまう文章に好感を持ってはいたのですが、まさかこんな文章も書けるとは……。エランカがラバーズのラゴスに欲情していく様子が、なんの説明もなしに納得できてしまえる。ラゴスの描写に散りばめられた「匂い」の要素が、たぶんそれを可能にしているのだろうと思う。いや、参りました。
また、短編集「フリーランチの時代」に収録されていた「Slowlife in Starship」に登場したあのミヨを思わせるメイドロボットが登場します。その名も、カヨ。「Slowlife in Starship」で、ミヨはナビゲーターをやっていましたが、専門はメイド。一方、「天冥の標」の中で、カヨはハウスキーパーに徹します(加速度センサーを使ったナビゲーターのような仕事もしましたか?)。もしかすると、「天冥の標」は「Slowlife in Starship」の世界観を持っているのでしょうか?そんな想像もしてしまいます。何にせよ、ミヨに萌えていた僕にとって、これは思わぬ収穫。
そして、現在「天冥の標II 救世群」を読んでいます。これが、たぶん「天冥の標I」の過去の話に相当するであろうと推測できるので、今後はカヨの過去なども書いてくれるのではないかと期待しています。
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