気がつくと、僕は修学旅行で京都にいた。いや、たぶん京都だと思う。石段と坂道。あれは以前、京都を旅したときに見た風景だ。
ほら、あの場所は舞妓さんが立っていて、観光客から写真を撮られていた場所じゃないか。
ほころびかけた記憶の断片を辿って、僕はゆっくりと歩く。
人影はまばらなのだが、僕は妙にうきうきしていて、笑顔を振りまく隣の彼女と冗談を言い合った。
不思議と声は聞こえてこない。声は聞こえないのだが、彼女の楽しさだけは伝わってくる。
大きな目を細め、ツインテールの髪を揺らし、僕の腕に自分の腕を絡めて笑う。紺色のセーラー服に白いタイ。半袖から覗いた白い腕が、僕に柔らかく触れていた。
彼女の名前は福沢祐巳。同じ高校の二年生。
表情の豊かな女の子だ。
めまぐるしく表情の変わる彼女が何かしゃべるたびに僕は相づちを打つ。彼女は、そんな僕の単純な反応で、さらに機嫌を良くした。
同級生たちの姿は見えない。自由行動で、僕らはふたりきりになったのだ。
やがて僕たちは、一軒のみやげ物屋に入った。
そこで、僕たちはよく知った人を見つけた。みやげ物屋に並んだ品々から、ひとつだけ手にとって眺めているワンピースのセーラー服を着たスラリとした女性。少しきつくい、でも憂いのある切れ長な彼女の目が、品定めでもするかのようにみやげ物に視線を注いでいる。うつむき加減でみやげ物を見つめていた彼女は、顔に落ちてきた長い黒髪を、片手でスッとかき上げた。
三年生の小河原祥子さまだ。
たぶん、祐巳ちゃんのことが気になって、京都まで来たんだ。
僕はそんなふうに想像した。
話しかけようか?
でも、祥子さまは男嫌いだ。僕が話しかけるわけにはいかない。
「祐巳ちゃん、お姉さま来てるよ。話してきなよ」
僕はそんなふうに言った。いや、たぶん言ったのだと思う。
すると祐巳ちゃんはうなずいてから、とてもうれしそうな顔をして駆け出した。ミニのプリーツスカートが祐巳ちゃんの体の動きに合わせて揺れ、一瞬だけ純白のショーツが顔を覗かせた。
祥子さまのもとに、弾むように駆け出した祐巳ちゃん。
その後ろ姿を見送る僕。
そこで、目が覚めた。
夢オチかよ!(^_^;)
すいません。脳みそが煮え切ったような、こんな夢を見てしまいました。w
いや、前日ですね、ちょっと仕事で嫌なことがあったのですよ。
で、悪い夢でも見るかな?とか思っていたわけなのですが、予想とは大違い。なんとも幸せな夢を見てしまいました。
仕事のことなんて、これっぽっちも考えちゃいねぇ。w
っていうか、これってメチャクチャ良い夢だったのではないか?僕が一生の内に何度見るかわからないほど、貴重でスウィートでエクセレントな夢だったのではないか?
と、思ったのですよ。マジで。
で、目が覚めた時間が4:00だったので、もしかして夢の続きを見られるかも?と思い、必死で二度寝を試みました。
でも、一度目が覚めてしまうと、なかなか寝付けないものですね。余計に目がさえちゃいました。
まぁ、寝たからといって、同じ夢を見られる保証もないんですけど。
それにしても、今回の夢、今野緒雪著「マリア様がみてる」の小説と、設定が同じ箇所もあれば、まったく違う箇所もあります。夢って、都合の良いようにできています。
まず、修学旅行の場所。
「マリア様がみてる」の修学旅行はイタリアなのですが、夢では京都です。僕がイタリアに行ったことないからなのでしょう。
次に祐巳ちゃんの通う高校はリリアン女学園なので女子高なのですが、夢では共学でした。共学じゃないと、僕は登場できません。
あと、リリアンの制服は長いスカート丈でワンピースのセーラー服なのですが、夢ではミニスカートでした。これはたぶん、僕の好みを反映しているのでしょう。
祐巳ちゃんが表情豊かなところや、祥子さまが男嫌いなところは原作通りです。
祐巳ちゃんと祥子さまは、あのみやげ物屋でどんな会話をしたんだろう?
ああ、続きが気になるなぁ。(^_^;)
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