2011年7月3日日曜日

迷彩服に身を包んだ老淑女

 黒崎政男著「となりのアンドロイド」、読了です。
 気まぐれに、哲学者黒崎政男の本を読んでみました。
 アンドロイドを作るということは、人を知るということだ──、それは、哲学者であろうと工学者であろうと同じことだと思うのですが、人とは何かを問い続けた長い歴史を持つ哲学からのアンドロイド考察は、より人の持つ深みについて理解しているように思われます。そのためか、黒崎はアンドロイドの中の知能や自由意志については悲観的です。ただ、人も、物質から作られたものです。その物質が、知能や意識を組み上げることが可能だということは、アンドロイドの中の知能や自我に類似した何かは、これからのAI研究の中で作られていくであろうと、僕は予測しています。それは、同時に哲学的な人の理解の変化も伴うだろうと予測できます。

 そして現在、モンゴメリ著「アンの友達 赤毛のアン・シリーズ4」を読んでいます。
 これまでの長編とは違い、アンの周囲の人たちを描いた短編集となっています。その中の「ロイド老淑女」を取り上げてみたいと思います。
 老淑女マーガレット・ロイドは、スペンサーヴェルの新米の音楽教師が、シルヴィア・グレイという名の娘であることを知ります。
 シルヴィア・グレイというのは、老淑女が若い頃に恋をしたレスリー・グレイの娘で、ロイド老淑女は、シルヴィアに喜んでもらうと、森の中で様々な贈り物をします。
 そして、シルヴィアの喜ぶ顔がみたいばかりに、こっそりとえぞ松の陰から、ロイド老淑女はシルヴィアを窺うのです。
 少し、抜粋します。

──ここから──

 それがすむと、老淑女はそろそろとえぞ松の茂みのうしろにかくれた。身をかくすために濃緑色の絹の服をまとっていた。

──ここまで──(新潮文庫 モンゴメリ著 村岡花子訳「アンの友達」42頁より)

 おまえは、ランボーか! (^_^;)
 顔にも、迷彩色を塗ってそうですね。
 これでサバイバルナイフでも持っていたら、シルヴィアは背後から忍び寄ってきたロイド老淑女に、喉を掻き切られそうです。w
 いや、実際は、なかなか可愛いお話しでした。(茶化してすいません)

0 件のコメント:

コメントを投稿