桜庭一樹の「GOSICK」が終わり、今野緒雪の「マリみて」も本シリーズが終わってしまい、「ゼロの使い魔」はヤマグチノボルが病気療養中ということで新刊待ち。だから、読むラノベがない!と思っていたところに、おあつらえ向きにこのシリーズの登場です。当時、リアルタイムでアニメを見ていた一ファンとしては、これはもう読むしかないでしょう!
脚本家山田隆司が、栗山緑名義で書いている本作は、どれみの一人称と微妙に辿々しい文章の所為か、どれみらしさがよく出ていると思います。内容的にも、子供向けとは思えないヘビーな題材を使う(介護問題や登校拒否など)アニメだったような記憶がありますので、この小説で書かれている、瀬川美保が脳梗塞で倒れ、春風渓介の仕事が減った──、というような世知辛さも、「どれみらしさ」です。(ですよね?w)
小説ってことなので、アニメでは描けないどれみの内面に深く切り込むような内容も期待してます。これから描かれるであろう小竹とのエピソードも、きっちりと「らしい」心理描写を望みます。
読んだあとに、懐かしくて、無印の18話「使っちゃダメ! 禁じられた魔法」を久しぶりに観てしまいました(脚本担当はもちろん栗山緑)。やはりいい脚本です。クラスメイトの岡田ななこちゃんを動物嫌いのままにしたくないはづきちゃんの、心の内が手にとるようにわかるんですよね。
じつは、僕の好きな無印のエピソードをいくつか挙げると、脚本家はたいてい吉村元希だったりするのですがw、18話のような栗山のお涙ちょうだいエピソードも嫌いではなかったので、今後、そういったエピソードにも期待です。
おジャ魔女って、脚本家の個性がすごく前面に出ていて、毎週楽しみだったのですよね。影山由美の女の子らしさを強調した脚本も良かったし……。
こうなったら、栗山さんヴァージョンのどれみだけではなく、景山さんヴァージョンのどれみや成田さんヴァージョンのどれみ、吉村さんヴァージョンのどれみとか、女性脚本家たちの小説「どれみ」も読んでみたい気もします。女性が書く「高校生になった女の子の本音」は、少々生々しくなってしまうかもしれません。ですが、どれみはもともと女の子向けのアニメです。男の期待など、平気でぶっちぎってしまうくらいの勢いで、どれみの「女」の部分を描いて欲しい気もします。
いや、ラノベでそれはまずいか……。(^_^;)
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