2011年12月27日火曜日

2011年 今年の三……、五冊

 年末です。
 そろそろ今年の三冊を選んでみたいと思います。
 まずは、今年読んだ本のリストです。

1.伊藤計劃著「ハーモニー」
2.今野緒雪著「マリア様がみてる ステップ」
3.桜庭一樹著「GOSICK
4.マイクル・フリン著「異星人の郷 上」
5.マイクル・フリン著「異星人の郷 下」
6.伊藤計劃著「虐殺器官」
7.田中久仁彦「一撃殺虫!!ホイホイさん」
8.川口淳一郎著「はやぶさ、そうまでして君は 生みの親がはじめて明かすプロジェクト秘話」
9.桜庭一樹著「GOSICK II その罪は名もなき」
10.桜庭一樹著「GOSICK III 青い薔薇の下で」
11.桜庭一樹著「GOSICKs」
12.桜庭一樹著「GOSICKs II 夏から遠ざかる列車」
13.桜庭一樹著「GOSICK IV 愚者を代弁せよ」
14.桜庭一樹著「GOSICK V ベルゼブブの頭蓋」
15.桜庭一樹著「GOSICK VI 仮面舞踏会の夜」
16.桜庭一樹著「GOSICKs III 秋の花の思い出」
17.野尻抱介著「クレギオン1 ヴェイスの盲点」 再読
18.野尻抱介著「クレギオン2 フェイダーリンクの鯨」 再読
19.野尻抱介著「クレギオン3 アンクスの海賊」 再読
20.野尻抱介著「クレギオン4 サリバン家のお引っ越し」 再読
21.野尻抱介著「クレギオン5 タリファの子守歌」 再読
22.野尻抱介著「クレギオン6 アフナスの貴石」 再読
23.野尻抱介著「クレギオン7 ベクフットの虜」 再読
24.都筑卓司著「不確定性原理 運命への挑戦」 再読
25.ヤマグチノボル著「ゼロの使い魔 18 滅亡の精霊石」 再読
26.ヤマグチノボル著「ゼロの使い魔 19 始祖の円鏡」 再読
27.ヤマグチノボル著「ゼロの使い魔 20 古深淵の聖地」
28.桜庭一樹著「GOSICK VII 薔薇色の人生」
29.朝倉怜士著「オーディオの作法」
30.アダム=トロイ・カストロ著「シリンダー世界111
31.鯨統一郎著「邪馬台国はどこですか?」
32.桜庭一樹著「推定少女」
33.佐藤 勝彦 (監修)「量子論がよくわかる本」 再読
34.桜庭一樹著「私の男」
35.小川一水著「青い星まで飛んでいけ」
36.上田早夕里著「華竜の宮」
37.浅田次郎著「地下鉄に乗って」
38.上田早夕里著「魚舟・獣舟」
39.小川一水著「天冥の標I メニー・メニー・シープ 上」
40.小川一水著「天冥の標I メニー・メニー・シープ 下」
41.小川一水著「天冥の標II 救世群」
42.小川一水著「天冥の標III アウレーリア一統」
43.桜庭一樹著「GOSICKs IV 冬のサクリファイス」
44.ルーシー・モード・モンゴメリ著「赤毛のアン」
45.小川一水著「天冥の標IV 機械じかけの子息たち」
46.ルーシー・モード・モンゴメリ著「アンの青春 赤毛のアン・シリーズ2」
47.ルーシー・モード・モンゴメリ著「アンの愛情 赤毛のアン・シリーズ3」
48.パオロ・バチガルピ著「ねじまき少女 上」
49.パオロ・バチガルピ著「ねじまき少女 下」
50.小川一水著「風の邦 星の渚 レーズスフェント興亡記 上」
51.小川一水著「風の邦 星の渚 レーズスフェント興亡記 下」
52.黒崎政夫著「となりのアンドロイド」
53.中村融編「時の娘」
54.山本弘著「アイの物語」
55.小川一水著「導きの星I 目覚めの大地」
56.小川一水著「導きの星II 争いの地平」
57.小川一水著「導きの星III 災いの空」
58.小川一水著「導きの星IV 出会いの銀河」
59.川原由美子原作「観用少女 プランツ・ドール 完全版 一巻」
60.川原由美子原作「観用少女 プランツ・ドール 完全版 二巻」
61.鬼頭莫宏原作「ヴァンデミエールの翼 一巻」
62.鬼頭莫宏原作「ヴァンデミエールの翼 二巻」
63.川原由美子原作「観用少女 プランツ・ドール 完全版 三巻」
64.桜庭一樹著「GOSICK VIII 上 神々の黄昏」
65.桜庭一樹著「GOSICK VIII 下 神々の黄昏」
66.長谷敏司著「あなたのための物語」
67.山本弘著「地球移動作戦 上」
68.山本弘著「地球移動作戦 下」
69.野尻抱介著「ロケットガール4 魔法使いとランデブー」
70.山本弘著「詩羽のいる街」
71.緒形屋はるか原作「ぽてまよ 5
72.須藤みか著「エンブリオロジスト 受精卵を育む人たち」
73.コニー・ウィルス著「犬は勘定に入れません あるいはヴィクトリア朝花瓶の謎」
74.菅浩江著「そばかすのフィギュア」
75.菅浩江著「プリズムの瞳」
76.河野哲也著「暴走する脳科学 哲学・倫理学からの批判的検討」
77.大野和基著「代理出産 生殖ビジネスと命の尊厳」
78.ルーシー・モード・モンゴメリ著「アンの友達 赤毛のアン・シリーズ4」
79.ルーシー・モード・モンゴメリ著「アンの幸福 赤毛のアン・シリーズ5」
80.香月真理子著「欲望のゆくえ 子供を性の対象とする人たち」
81.ルーシー・モード・モンゴメリ著「アンの夢の家 赤毛のアン・シリーズ6」
82.ルーシー・モード・モンゴメリ著「炉辺荘のアン 赤毛のアン・シリーズ7」
83.グレッグ・イーガン著「プランクダイブ」
84.デイヴィッド・プロッツ著「ノーベル賞受賞者の精子バンク 天才の遺伝子は天才を生んだか」
85.あずまきよひこ原作「よつばと!11巻」
86.百田尚樹著「風の中のマリア」
87.菅浩江著「永遠の森 博物館惑星」
88.栗山緑著「おジャ魔女どれみ16
89.小川一水著「天冥の標 羊と猿と百掬の銀河」
90.菅浩江著「五人姉妹」
91.菅浩江著「ゆらぎの森のシエラ」
92.小川幸辰原作「エンブリヲ 一巻」
93.小川幸辰原作「エンブリヲ 二巻」
94.小川幸辰原作「エンブリヲ 三巻」
95.ルーシー・モード・モンゴメリ著「アンをめぐる人々 赤毛のアン・シリーズ8」

 以上、95冊です。
 SF42冊、ラノベ18冊、コミック10冊、「赤毛のアン・シリーズ」が9冊(現在読みかけの本も入れると10冊)、などが主な内訳です。
 今年もかなり乱読でして、前半は、野尻のクレギオンシリーズなどを再読しています。昨年までSFをあまり読んでいませんでしたので、その反動が今年来た、っていう感じですね。一年中、堪能させていただきました。
 とくに、伊藤計劃の二冊は、もう、本当にすごい!のひとこと。そして、溜めた挙げ句に一気に読んだ小川一水の「天冥の標シリーズ」は、もうSF好きで良かった!と思える内容。そして、菅浩江のすばらしい短編の数々。今年の読書は充実していました。
 では、今年の三冊、発表します。
1.伊藤計劃著「ハーモニー」
2.山本弘著「アイの物語」
3.小川一水著「天冥の標IV 機械じかけの子息たち」
 こうなりました。
 しかーっし!ここでどうしても外せない作品が二冊あって、それを特別枠ということで、
4.菅浩江著「プリズムの瞳」
5.川原由美子原作「観用少女 プランツ・ドール」
 これらも入れたい!
 全然「今年の三冊」じゃないですね。(^_^;)
 でも、そんな厳格に選ばなくてもいいんです。なぜなら、ここは僕の日記帳なので。(^_^;)
 「ハーモニー」と「アイの物語」は文句なく今年の三冊です。ちなみに、伊藤計劃の長編は「虐殺器官」より、僕は「ハーモニー」の方がよく書けていると思うのです。あの読後感は、なんとも言えませんね。
 「天冥の標IV 機械じかけの子息たち」はかなり迷いました。しかし、エロ小説(し、失礼!w)にも関わらず、なぜこうも読者に問いかけてくるのか?この力量!さすが一水です。たんなるエロではなく、快楽を求めることはどうして軽蔑されるのか?なぜ、それはそれほどまでに恥ずべきものなのか、といった僕たちの感情の根源のようなものまで考えさせられる作品でした。
 「プリズムの瞳」は、アンドロイドを描きつつ、その実、人間を描いているといううまさ。今年はじめて読んだ作家なのですが、かなりはまりました。
 そして、最後のコミック「プランツ・ドール」は、少女と女の境界のようなものを描いていて、「あ~あ、こいつ女になっちゃったよ」みたいな、ロリコンとしては残念な瞬間を描いていて、面白かったですね。
 これら以外では、生殖医療に関するノンフィクションがなかなか考えさせられるものばかりで、読み応えがありました。不妊というのは病気なのか?子供が欲しいと思う気持ちは欲望なのか?
 須藤みか著「エンブリオロジスト 受精卵を育む人たち」、大野和基著「代理出産 生殖ビジネスと命の尊厳」、デイヴィッド・プロッツ著「ノーベル賞受賞者の精子バンク 天才の遺伝子は天才を生んだか」など。気になった方は、ぜひお読みください。
 「赤毛のアン・シリーズ」は、全巻読み終え次第、感想など書きたいと思います。
 今年の後半、とくにその傾向が顕著なのですが、じつは「今年の五冊w」のうち2~5までがすべてアンドロイドのお話しだということで、無意識のうちに、僕はそう言ったテーマの作品を選んでいたようです。
 菅や山本の作品には、アンドロイドを他者と捉え、そのアンドロイドに何を見いだすかは、人間の側の問題であり、そこに見いだしたものが、その人間性を浮き彫りにしていく、といったような特徴があります。あるいは、川原のコミックでさえ、そういう表現がされています。小川の作品では、アンドロイドの行動自体が、ヒトとは何かを問いかけているようです。それに、ねじまき少女に対するバチガルピのスタンスと、小川の<恋人たち(ラヴァーズ)>に対するスタンスの違いといった比較も楽しかったです。(どちらも性玩具としてのアンドロイドである)
 この他にも、SFマガジンに掲載された短編なども読んでいて、その感想なども書きたかったのですが、体力が……orz
 来年、またがんばります。

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