2012年2月20日月曜日

謝罪の続きやお礼や、くすぶる疑問点について

 誹謗中傷というのは、根拠のない事を挙げ連ねて、他人をそしり、攻撃する行為のことです。そういう意味でも、事実無根の批判をAmazonにレビューとして書き、籘真千歳氏の作品を「いい作品ではない」などと評価した僕の行為は、誹謗中傷です。どう弁解しようが、言い逃れはできません。深く反省すると同時に、お詫び申し上げます。どこの誰ともわからないような人間から、あのような批判的なレビューを投稿されれば、その心労は容易に察せられるべきであり、軽率な行為であったと、深く反省しています。
 僕の投稿が誤解に基づいていたことは、先日、このブログに書きました。その誤解による事実誤認を含んだ投稿をAmazonのレビューより削除させていただきました。
 籘真千歳氏のブログで氏が指摘されているように、本文中での赤外線に関する言及は三箇所にものぼり、僕の指摘はまったくの誤認であると判明しました。また、人工知能に関する指摘も、十分納得のいくものであり、氏の言われるように、僕の思い込みです。
 人間が「人工知能が未来を知っている」といった間違った思い込みにふりまわされて人工知能を破壊するはずがない、という前提で読んでいました。僕の中でイメージしていた「人間」が、どういう生き物なのかはこの場合関係ありません。この世界の「人間」が、そのような愚かな人間(人工知能にバーナム効果を感じるような)であると書かれてあるのならば、その前提に沿って読むべきであったと思います。本文中で人工知能自身は、未来予測としか言ってはいません。ざっとではありますが、確認させていただきました。

 しかし、十分頭を冷やしたうえで、よくよく考えてみても、納得のいかない箇所もあるのです。
 僕は読解力がないのでしょう。もしかすると、以下の疑問点も、僕の思い込みによるものかもしれません。
 また、僕は籘真千歳氏に対して悪意を抱いたところで、なんの利益も得ない人間であり、作品に対して最初からケチを付けてやろうなどの敵意を持って読み始めたわけでもないことを断っておきます。ただ、Amazonのレビューやこのブログの文章から、そういった印象を与えてしまったことも事実であり、これについても反省しています。

 疑問点は、主に三つ(もっとあるにはあるのですが、「粘着」と言われそうなのでやめます)。椛子の「日本の屋久杉」発言と、「食料不安がなくなった」という記述、また、揚羽が鏡子から髪を撫でられた場面で「揚羽が、身体に触れる形で愛情を示されたのは初めてだったかもしれない」などの、いずれも籘真氏が僕への反論で書かれている箇所についてです。
 まず、椛子の発言ですが、僕への反論として籘真氏は、

>時系列として、かつて屋久島が日本の領土で会った頃に皇室へ寄贈された品物を、今は椛子が拝領して秘蔵している

 と書かれています。
 しかし、問題の箇所(前後含めて)を何度読み返してみても、「これは屋久杉という、日本の貴重な木でね」とあるだけで、籘真氏の言われるような意味は見つけることができません。これも、僕が読み落としている何かがあるのでしょうか?それとも、僕は、籘真氏が反論されているように読むべきものなのでしょうか?椛子が自治区の総督であるということを加味すれば、非常に微妙な発言に思えるのです。
 また、「食料不安がなくなった」について、籘真氏は、

>視肉はどこでも培養できるものではなく、途上国他への普及は途上にある、ということです。(これも株分けをしている最中、と作中で言及しています)

 と反論されています。しかし、僕の指摘しているP329で、「危機が顕在化しつつあった世界中の食糧不安から、人類を永久に開放した」と明記されているのも事実です。
 僕は、どちらを信じればいいのでしょう?たしかこのシーンは、揚羽の視点で書かれていたはずです。ということは、これは揚羽の思い込みであり、別のシーンでの視肉に関する記述のほうが正しいのでしょうか?

最後に、揚羽が鏡子から髪を撫でられた場面で「揚羽が、身体に触れる形で愛情を示されたのは初めてだったかもしれない」への疑問点です。
 籘真氏は、

>最初の茫然自失のときと、後のシーンでの「揚羽から見た」意味の違いを察してください、としか……。

 と、説明しておられます。
 疑問点と書きましたが、これは、たんなる主観の相違のような気もします。僕は、十分あの場面で揚羽が愛情を感じているはずだと思いました(これはたしかに思い込みかもしれません)。だから、最後の場面で「身体に触れる形で愛情を示されたのは、それが初めてだったかもしれない」とあったので、「ええっ?」となったのです。それでも、いや、鏡子が揚羽を抱きしめた行動は揚羽にとっては愛情と感じられる行為ではなかった、と言われるのであれば、僕は揚羽を理解できません。

 このブログにおいて、氏の作品を揶揄するかのような書き方をしたことについては、十分反省しています。それが、僕の誤解によって生じた事実無根の書き込みであったのなら、その書き込みを「悪意」ととられても仕方のない事です。いかに個人的なブログとはいえ、やってはいけないことだったと反省しています。
 しかし、籘真氏の反論に対しても、以上のような疑問が残っているのです。
 また、Amazonのレビューのなかには、星五つの高評価を与えながら「この作品に、一貫したストーリーは存在しないと言って良いでしょう」などのコメントを見かけます。これなど、小説を書く人間からすれば屈辱的な評価だと思うのです。(ものすごく一貫したストーリーがあるじゃん!!それに、一貫したストーリーがない作品の評価が星五つって、どういうことだ?)
 僕は、氏の作品には一貫したストーリーはあると書きました。伏線や謎があって、その謎が解き明かされていくミステリー構造になっていると思います。なぜ殺された男の身体に子宮があったのか?など、最後まで興味ありましたし、仮に僕の理解できる世界観であれば、すごく面白いと思ったのです。残念ながら、僕に理解できるものではありませんでしたが、それも僕の思い込みや読解力のなさが原因なのでしょう。

籘真千歳氏へ。

 僕への反論をブログで丁寧に書いていただいて感謝しています。どんどん間違った方向へ行ってしまうところでした。この場を借りて、お礼を申し上げます。

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