2012年1月16日月曜日

約束の方舟

瀬尾つかさ著「約束の方舟」、読了です。
 ハヤカワ文庫さん、ここ最近、意識的にラノベ作家さんを起用されているようで、その流れに僕もすこし付き合ってみたいと思います。
 瀬尾つかさのラノベは、一冊も読んだことがない(すいませんw)ので、ラノベとの比較はできないのですが、ずいぶん可愛い小説だなぁ、というのが感想です。

 あらすじ。
 主人公シンゴは、百年にわたって旅を続ける多世代恒星間航宙船タカマガハラIIで暮らす少年。航宙船の船内では、人々はベガーと呼ばれるゼリー状の生物と共存している。旅は終わりに近づいていたが、その昔ベガーと戦争した大人と、ベガーを友だちのように感じている子供のあいだで、小さいながらも意識のズレが生じ始めていた。

 たぶん、ハードSF志向の作家が書くと、宇宙船の構造や減速のタイミングにこだわるのだろうけれど、そういうものは異星人のテクノロジーということですべて丸投げしてしまって、そこで暮らす少年や少女の描写に力を入れる、というのも、SFのひとつのカタチなのかもしれません。
 子供と大人の価値観が大きく食い違っている社会というのは、たとえば、バブルを体験した大人と、就職難の時代に生きる若者が共存する現代のようで、その食違いのようなものがとても面白かったですね。
 個人的な不満を言わせてもらえれば、テル=ウィルトトには、テル成分をずっと維持させて欲しかった!そして、マザー・ベガーの記憶が戻ると同時に、テルは完全なヒトへと変身可能になる!ってやって欲しかったんですよねぇ。そして、完全無欠のロリキャラ完成!!
 って、それじゃラノベか?(^_^;)

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