2012年1月9日月曜日

今年の一冊目

 瑞智士記「展翅少女人形館」、読了です。
 ヒトの子宮で育まれる命が、ヒトであることを辞め、球体関節を持った人形になってしまう。そんな未来を描いています。
 主人公たちは、そんな世界にあって、めずらしくヒトとして生まれてきた少女たちであり、その少女たちが織りなす人間関係やフェティシズムを、退廃的に、そして官能的に描いています。
 また、物語の舞台を、修道院という閉鎖された空間にすることで、ヒトの関係性をより濃密なものとし、歪で奇怪な方向へ推し進めることに成功していると言えます。
 ミラーナのバレエのシーンなど、僕には到底書けそうもない描写力なので、ちょっとうらやましいですね。(^_^;)
 これ、読んでいて疑問に思ったのが、生まれてくる人形は、みんな少女の形をした人形なのだろうか?ってこと。
 現に、男の子の姿をしたビスクドールはあって、もし、「展翅少女人形館」のフローリカのような、人形に釘を刺すことで歓びを感じるような趣味の女の子の場合、対象となる人形は女の子タイプと男の子タイプ、どっちがいいんだろうか?などと考えてしまったわけです。
 でも、「少女人形館」だから、男の子タイプは修道院にはないのかもしれませんね。

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