円城塔著「道化師の蝶」、読了です。
いや、読了、とは言えませんね。なぜなら、さっぱり理解できなかったからです。w
まったくわかりませんでした。
「これはペンです」は、なんとなく理解できたものの、本作はさっぱり。こんなに理解できないと、作品を読むと言うよりは、文字を目で追っているだけのような気になってきます。
物語の中に登場する旅の途中でしか読むことができなかったり、腕が三本ある人にだけ理解できたりする本のように、この作品にはある特殊な環境にいる、あるいは特殊な才能のある人間にしか理解できないような類の本のように思われます。
こういうわからないものに、無理矢理意味を見いだしてしまえるほど、僕は夢想家ではありません。
ただ、前回、金子邦彦著「カオスの紡ぐ夢の中で」の感想で書いたように、現象としての円城塔には興味があります。
円城塔の書くような小説は、物語全体の中では突然変異のようなもので、たまたまそれを受け入れるような環境があったために、そのニッチの中で、円城塔の小説は生まれ続けている、そんな印象を持っています。あるいは、円城塔などという作家は本当はいなくて、巨大な小説を書くシミュレーション機械のみが存在し、その機械が僕たちの現実世界を実験場として利用しているような、そんな空虚な印象も受けます。
意外に僕は夢想家なのかもしれません。(^_^;)
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