2012年4月9日月曜日

法律遵守の海賊たち

 笹本祐一著「ミニスカ宇宙海賊(パイレーツ)」、読了です。
 アニメ観ていて気になった箇所がいくつかあったので、原作読んでみました。
 かなりな質量の太陽光帆船が、七日間という短時間でハビタブルゾーンにある惑星から恒星をまわって帰ってくるためには、どれほどの面積の帆が必要なのだろうか、などと考えながら読んでしまいましたが、このスペオペのノリというか、勢いというか、こういうの好きです。
 アニメでは、オデット二世号の背後で星が瞬いたり、真空中でハッチの開閉音が響いたりして、それがかなり気になってしまいました。電子戦で電力が足らなくことの理由ももっと欲しいと思っていたところ、原作ではきちんと書かれてあるのですね。それにバーベキューロールするオデット二世号にはりついた茉莉香が、恒星がオデット二世の陰に入った瞬間に見た天の川銀河も、たぶん、瞬いてはいないし、通信機から聞こえてくるヨット部の部員たちの呼吸音しか聞こえないという記述もあって安心しました。
 たぶん、実際に宇宙で行なわれる戦闘行為なんていうものは、想像以上に視覚的には地味なもので、アニメにするのって大変そうなんですよね。忠実に描いてしまうと、ひどく退屈で地味な作品になってしまいそうです。
 一定のルールのなかでだけ有効な免許を持ち(私掠船免状)、国家の決めたルールに従って営業するだけの団体を「海賊」と呼べるかどうかはともかく(もはや「賊」ではないような……。かなり悩みました。決められたルール以外の略奪行為なども行なっていれば海賊だと思えるのですがw)、海賊たちがじつはいい人、というか、あまり悪人ではない海賊というか、そんなお話しのなかの「海賊」にありがちな海賊たちのお話しです。
 しばらく付き合ってみたいと思います。

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